まゆの日記

大学4年生 21歳の普通の女の子です。

もう帰らないかもしれない

 こんにちは、まゆです。

 

大学は先月の29日から今月5日までの連休に入っています。6日からは今まで通り対面と一部リモートを併用した授業が再開されることになっていますが。緊急事態宣言がどうなるか?によってはリモート授業を増やしていくことになるかもしれないと大学のホームページで発表されました。また去年みたいにならないことを祈るばかりです。

 

連休に入ってからはずっと雨が降ったりやんだり。時々雷まで鳴ったりの不安定な天気でしたが。今日は風はめちゃ強いですけど快晴の良い天気なので。朝から掃除や洗濯をして。それから近所のスーパーに買い物に行ってきました。久しぶりにお日様の下を歩いたのがすごい気持ち良かったです。

 

昨日まではどうしていたかというと近くに住んでる幼なじみのあいちゃんと行ったりきたりをしていました。あいちゃんもわたしも帰省はしないで連休中ずっとこちらにいる予定です。て言うかあいちゃん去年の秋にこっちにきてから一度も実家には帰っていないのですけど。

 

ところで。わたしは今自分やあいちゃんが住んでいるところを呼ぶのによく「下宿」という言葉を使います。一応ワンルームマンションだから「マンション」って言ってもいいんだけど。なんとなくその言葉には広くて高級なイメージがあって。気恥しくて下宿と言うのがちょうどいいかな?みたいな。わたし団地育ちだからマンションに対してコンプレックスがあるのかも。

 

昨日もなにげない会話の中で「わたしの下宿」って言ったみたいなのですけど。あいちゃんが「まゆってここのことよく下宿って言うけど。それってここは仮住まいで。大学卒業したら実家に帰るみたいなつもりでいるってこと?」って聞かれました。それは自分の中であいまいにしてきたことを突かれた感じでした。

 

わたしが今の大学を選んだのはもちろん「こんな大学に入れたら良いな」っていうあこがれもあったし。通ってた高校にたまたま希望する学部の指定校推薦枠があったことも大きかったのだけど。再婚を考えていた母親(ママって書くの卒業しました)の背中を押すことになるんじゃないか?っていう気持ちもありました。

 

推薦に挑戦することを決めて相談した時から。母は何度も「新しいお義父さんと暮らすのが怖いんじゃないか?」ということを心配していました。母にとってのトラウマはわたしが中学二年の時。当時母が交際をしていた男性にレイプされたこと。幸いぎりぎりのところで隣のおばさんが気が付いてくれて最後まではいかなかったのだけど。わたしはショックで引きこもりになってしまって。回復するまでの長い間不登校でした。

 

その時のことは今でも時々心によみがえってきて。パニックになってしまうことがあるのだけど。もちろん新しいお義父さんはそんなことをするようなひとでないことはわかっていたから。絶対にそんなことはないと否定したのですけど。怖いとかは無くても家族としていっしょに住むことには抵抗があったかも知れません。

 

あいちゃんは高校は別になったけど。中学の友だちの中でわたしがレイプされたことを知っている数少ないひとりで。わたしが復学する時も寄り添ってくれた友だちだから。そういう事情も全部わかってくれています。「別に今すぐ答えなくても良いよ。どうなのかな?って思っただけだから」わたしが返事をせずに黙り込んでしまったのを見てあいちゃんはそう言いました。

 

前回帰省した3月の末に母は入籍。わたしがこっちに帰ってきてから新居に引っ越しました。その新しい家の2階にはわたしの部屋もちゃんと用意されています。南向きの広くてとても素敵な部屋で。わたしが使っていたものでこっちに持ってきていないものも全部移されています。そして新しいお義父さんは娘ができたことをすごくよろこんでくれています。

 

どんなに好きでいっしょになったと言っても所詮夫婦は他人だから。持っている生活の習慣とかはお互い違っているだろうから。これから時間をかけて相手に合わせたり。逆に合わせてもらったりしながら新しい家族になっていくのだと思うのです。だから3年後にもしいっしょに住もうとするなら。それはわたしが育った家庭とは違うものになっているだろうと思うのです。

 

去年の秋に母とわたしの歩く道は枝分かれして別々の道になって。今は母の道に新しいお義父さんの道が合流して。わたしの道はどんどん二人の道から離れて行ってしまうんだろうな。もう同じ道には戻れないかも知れない。でもそれはわたしが自分で決めたことだから。

 

「わたしもう帰らないかもしれない。次からは帰るんじゃなくて行くになるんだと思う。あいちゃんに言われてほんとうの気持ちに向き合えたよ」わたしはその時に思ったことをそのまま言いました。言葉にしたことで気持ちがはっきりしたように思えました。ずっと沈黙に付き合ってくれていたあいちゃんは「わたしも帰らないからね。わたしたちいっしょだね」って言ってわたしを抱きしめました。

 

あいちゃんはどうしても家を出たくて。せっかく入った付属高校のエスカレーターからないしょで降りてしまって。外部受験してこっちの大学に来ました。付属に受かった時はうれしかったけど。それがあいちゃんをお嫁に行くまで家から出さないためだとわかってしまったから。お父さんはかんかんで半分勘当みたいに言われています。でも最近はお母さんの口を借りて「卒業したら帰ってこい」って言ってくるそうです。

 

「わたしたちもいつか離れてく時がくると思うけど。いられる間はいっしょにいようよ」あいちゃんはそう言ってキスをしてくれました。わたしはあいちゃんの胸に顔をうずめました。わたしのことをひとに言えない過去も含めてわかってくれてる。そんなあいちゃんがそばにいてくれてほんとうに良かったと思いました。

 

今日あいちゃんは自分の下宿に戻ってわたしと同じように掃除とか洗濯をして。それから課題のレポートをしています。連休中パパさんは家庭サービスでずっと家にいないといけなくて。あいちゃんとは会えないみたいなので。今日も夕方にはうちにくることになっています。「彼(松井くんは彼じゃないけど笑)が来るときは遠慮するから」とは言ってますけど。なんか同棲してるみたいな感じです。女の子どうしだけどエッチもするし。たぶん今日もするんだろうなぁ。

 

真面目な話だったのに最後が余分でしたね。💦

 

読んでくださってありがとうございました。

 

ではではまたね。

 

まゆでした。

 

 

 ※ 日記に出てくる名前はぜんぶ仮名です。