まゆの日記

大学4年生 21歳の普通の女の子です。

思いがけないインターンシップ?

こんにちは、まゆです。

 

ちょっとだけ寒さもましになりましたけどお元気ですか?そしてクリスマスは楽しめましたか?このところのわたしはクリスマスの事を考える暇もないくらい充実?(笑)した日々を送っていました。ようやく一段落ついたのでその事を書いておこうと思います、最初に言っておくと今回エッチ要素は無しですよ。笑

 

前回の日記を書いた次の日に中川さんから連絡がありました。「まゆちゃん。パソコンの入力はかなり速そうだよね?」と。そんなに自信は無いけど中学で引きこもってたころから使ってますからそこそこだとは思いますと答えました。今でもスマホよりPCのが好きだし。そのころから家計簿もExcelで作ってたから簡単な関数式とかも使えることは中川さんも覚えてくれていました。

 

「あと英語も日常会話くらいならできるんだよね?」って。こちらはさらに自信ないけど。これからはせめて英語でのやりとりくらいできないとと思って通信教育の英語講座は続けています。「でも中川さんのレベルで考えちゃヤですよ」とは言ったのですけど「どうしたんですか?今までそんなこと言ったことないのに」なんで突然そんな事聞くのか?わからなかったのでこちらから聞きました。

 

前に書いたけどわたしは中川さんから事実上の援助を受けているのだけど。お金のやりとりは税金のこととかちゃんとしといた方が良いとのことで。お小遣いやプレゼントという曖昧な形ではなく。中川さんの会社に社長秘書として雇用されていて(秘書のくせに基本は在宅勤務ですけど)毎月その分(不相応な)のお給料をいただいています。保健とか年金なんかの社会保障も丸抱えでお世話になってます。実際のお仕事をさせるつもりはないから秘書としてのスキルとかは気にしないで良いって言われてたのだけど。もしかしたらとうとうその事が社内で問題になったのかな?とも思いました。

 

それで心配になってその事を聞くと「まさか!違うよ。それよりムリを承知で助けてほしいんだ」って。いつも助けてくれてる中川さんから「助けてほしい」って?なんだかわからないけど「わたしで役にたつんだったらなんでもします!」って即答しました。言った後から絶対ムリなことだったらどうしよう?と思ったのですけど。「それで…わたしなにをすれば良いんでしょう?」とさっきとは打って変わった小さな声で聞きました。そしたら「しばらくの間で良いから仕事を手伝ってほしい」って。

 

あまり詳しくは書けないのですけど中川さんの会社は日本の伝統的な製品を委託した職人さんたちが手作業で作ってくれていて。販売先は国内より海外の方が多いのですけど。クリスマスや新年向けの受注と出荷がピークになるこのタイミングで受注や発送の手配なんかの業務を担当している漫画家志望のりささんともう1人の女子社員の方がふたり同時に最近流行りのあの病気になってしまって。元々少数精鋭でやってるだけに「ぜんぜん回らないんだよ」って。

 

仕事自体は中川さんが把握してるし代わりにできるんだけど。それだけにかかりっきりというわけにいかないし。サポートしてもらうのに急遽派遣を頼もうと思ったのだけどこの時期すぐに優秀なひとをまわしてもらえるとは限らないし。仕事内容やノウハウが社外に漏れるのもイヤなのだそうです。「そんな大切な仕事わたしにできますか!?」だってわたし県立高校でバイト禁止だったし。大学生になってからも仕事といえば美術モデルしかしたことないし…かなりぶきっちょでホンモノの天然ドジっ子だから…。

 

「まゆちゃんが自己評価低いのはわかってる。でもほんとは真面目でちゃんとデキる子なのも良ぉく知ってる。責任はぼくが持つからできる範囲で良いから手伝ってほしい」って言ってくれました。それにあと1年ちょっとしたら社会に出なきゃいけないんだし…と思ったから。「頑張ります。よろしくお願いします」とスマホに向かって頭を下げました。それで次の日から授業が終わり次第急いで地下鉄に乗って会社に通いました。

 

わたしのやったことは。これもあんまり詳しくは言えないのだけど。ネット経由で来る注文内容に間違いがないか?出荷可能な在庫があるか?個人の場合はクレジットの決済がおりてるか?バイヤーさんとかだと支払い条件に間違いがないか?与信だいじょうぶか?とかを確認。お客さんに内容を確認した上で売上げや出荷の手配をします。りささんのIDでシステムに入って基本的な入力はフォーマットが決まっているのですけど。うっかり入力箇所を間違ったらどうしよう?とか思うとめちゃめちゃ緊張しました。もちろん再チェックはしつこいくらいしました。

 

不明な点とかの確認もメールでしていて。国内向けはまだ良いのですけど問題は海外向けで。向こうが書いてきてる商品名が曖昧だったり。たまたま在庫がなかったりした時にりささんが過去に同じような時に書いた返事を参考にしたのだけど「今回もこの書き方を使って良いのだろうか?この内容でわかってくれるんだろうか?」って。ほんとうに自信のない時は中川さんに見てもらったのですけど。緊張しっぱなしでした。基本的に海外向けは英語対応なのですけど。あちらが英語に不案内な場合もあって。ちゃんとわかっていただくのに時間がかかることもありました。

 

助かったのはりささんが自分のために作ったという仕事マニュアルが得意の漫画入りですごいわかりやすくて。「りささんって漫画が上手なだけじゃなくてすごい仕事できるひとなんですね!」って言うと中川さんは「ぼくってひとを見る目があるでしょ?」ってウィンクしました。中川さんもどんなにいそがしくてもイライラしたりしないで。いつもまわりに気配りしててすごいなぁと感心しました。わたしはそれでも毎日夜10時になると「明日も学校だからそろそろ終わってね」って言われたのだけど。中川さんはいったい何時まで仕事してたのだろう?徹夜とかしてたのかも知れません。

 

そんなわけで平日は大学の授業(去年までよりは少ないけど)と会社のお仕事と。17日と18日はめずらしく2日続けてヌードデッサンのお仕事をしてから会社に駆けつけてという生活が続いたのですけど。ようやく休んでたお二人が陰性になってから1週間が経って月曜日に出てこられて。この間の引き継ぎをしてとりあえずわたしはお役御免になりました。でも初めて練習とかじゃなく真剣勝負の仕事をリアルでさせてもらって。インターンシップとかぜんぜんしてなかったわたしには良い機会をいただいたなと思って感謝しています。

 

引き継ぎの後で「漫画も描けて仕事もできて。りささんてすごいんですね」って言ったら「まゆちゃんこそバッチリだよ。初めてでこんな修羅場に突っ込まれたのに」って言ってから他のひとに聞こえないように耳元で「エッチな姿も可愛くて仕事もできて。好きだよ」って。「もう。イジワルなんだから」ってポカポカしてたらもう1人の女子社員さんが「良いコンビだね。まゆちゃん卒業したらそのまま入ってきてほしいな」って言ってくれました。

 

中川さんは「そうしてほしいけど卒業後の事は良く考えてからだよね」とフォローしてくれたのだけど正直心動かされました。2週間毎日通っててすごい良い感じの職場だってあらためてわかったから。それに前りささんが言ってた通り会社のひとたちはマジでわたしのこと中川さんの真剣彼女でお嫁さん候補だと思ってるみたいです。わたしに対してもすごい好意的だし。歳の差婚には抵抗ないのかなぁ?そういう時って財産目当てとか世間ではよく言われてるみたいだけど…。

 

最初はこっちでしてることはぜんぶ学生の間だけのことで。卒業したらあれもこれもみんな良い思い出にして故郷に帰って…って思ってたのだけど。まあ、そのことはまたのお話ですね。学生生活はまだあと1年以上あるんだからね。

 

年内の授業も終わったのでとりあえず明日から帰省します。あっちは経験した事ないような豪雪で大変だったのだけど。ようやく気温もあがって交通機関もだいじょうぶみたいだし。

 

読んでくださってありがとうございました。

 

ではではまたね。

 

まゆでした。

 

 

※ 日記に出てくる名前はぜんぶ仮名です。