こんばんは、まゆです。
今日はやっぱりお天気が悪くって。
オタクくんといっしょに帰るのは、さすがに今日はナシだなって。
思っていたのですけど。
たまたま帰るタイミングで、小やみになってたから?
カッパを着たオタクくんが、後ろから追いついてきて。
いっしょに帰ろうって。
別にいいんだけど。
カッパ着て女の子と歩くって、普通はありなの?
いいけど、ひと目もひくじゃないですか。
傘をさしたまゆと、カッパを着て自転車を押すオタクくん。
なんか、絵的にもどうかな?って。
カッパ着ないで、傘さして片手ハンドルのひとが多いなか。
立派だとは思うんだけどねって言ったら。
「自転車好きなんだ」って。
いっぱい荷物を積んで、自転車で旅するのが趣味なんだって。
今まで聞いたことなかったけど。
なんかちょっと素敵だなって、思ってしまいました。
峠道を必死になって自転車こいで。
それまできつい登りだったのが、ある瞬間にパァって開けて。
ここが頂上なんだって思う瞬間が、快感なんだって。
それで「良かった。ひとつぼくのこと、知ってもらえた」って。
そんなこと言うから。
昨日の夜、寝る前に悩んでいたことを言いました。
もうすぐ2人の人生は、離れ離れになっちゃうのに。
今、特別な関係になるのは、お互いに辛いんじゃないか?って。
どうして、これまでみたいな、普通の友だちじゃいけないの?って。
そしたら彼は。
「だってぼくはほんとうにまゆちゃんのこと。
生まれて初めて、この子はぼくの天使なんだって、思った女の子だから。
言わずに終わったら、きっと一生後悔するから」って。
ちょっと待ってよ。
今のことばだって、ほんとうは言っちゃいけないことなんじゃないの?
やっぱりわたしたち、普通の友だちでいるべきなんだよって。
別れたくないって思うようになっても。
どうすることもできないのに、辛い思いをするだけだよって。
そんなことになっても、オタクくんは耐えられるの?
まゆはそんなの、絶対に耐えられない。
だから、もうこれ以上深入りしたくないから。
お願いだから、今まで通りの普通の友だちに戻ってくださいって。
そうしたら。
「もしまゆちゃんが、そんな風に。
ぼくと別れたくないって思ってくれるようになるんだったら。
ぼくの方がまゆちゃんに寄り添う道を選ぶから」って。
違う!違う!
そんなの、ダメだよ。
オタクくんも自分の選んだ道を歩いてほしい。
そうしてこの先も、いつだって笑顔で会える、関係でいたいから。
だから、友だちでいられないんだったら。
もう、明日から口をきかないからって言ったら。
「それでも、ぼくはまゆちゃんに話しかけるから。
無視されてもちょっかい出すから。
まゆちゃんといっしょにいる時間がいちばん大切なんだから」って。
そんなの勝手だよ。
まゆが、無視するとか口をきかないとかなんて。
そんなこと、できるわけがないって、わかってて言ってるでしょう?
ズルい!ズルい!ズルい!
男のひとって、なんでそんなにズルいんだろう?
でも、ダメなんだよ。
まゆはそんなオタクくんのことが、好きになってきてるかもしれない。
まゆはそういうの、ほんとにダメな子なんだ。
だけど、もしまゆが、ほんとうはどんな女の子なのか?
わかったら、オタクくんも考えが変るんじゃないかな?
まゆはそんなキレイな女の子じゃないって。
でも、なんでわざわざそんなことを言わなきゃいけないの?
まゆ自身、忘れたいこともいっぱいあるし。
今は、考えたくないこともあるのに…。
イヤだよ、そんなの。
外は雨の音が強くなってきました。
この間の台風の被災地のひとたちはだいじょうぶなのかな?
ここだって、いつどうなるか?わからないんだから。
そんなことを考えていたら、ふっと。
後悔しない人生っていうのが、頭をよぎりました。
確かに、明日ちゃんと生きてるのか?
誰にもわからないんだよね?
う~ん。
でも、やっぱり、それとこれとは別のことだよ。
オタクくんは一般入試受けるんでしょ?
まゆはこんなに悩んで、勉強どころじゃないのに。
あなたは平気なの?
土日はなんか。
別のこと考えて過ごそう。
小論文と面接の準備もしなきゃだし。
もう!
なんでこうなるのよ?
もうイヤだよ!ほんとに。
愚痴ばっかりの日記でゴメンなさい。
もし、読んでくださった方、いらっしゃったら。
ありがとうございました。
それでは、またね。
おやすみなさい。
まゆでした。