まゆの日記

大学4年生 21歳の普通の女の子です。

勝手すぎるよ !  

 

こんばんは、まゆです。

 

今日はやっぱりお天気が悪くって。

オタクくんといっしょに帰るのは、さすがに今日はナシだなって。

思っていたのですけど。

 

たまたま帰るタイミングで、小やみになってたから?

カッパを着たオタクくんが、後ろから追いついてきて。

いっしょに帰ろうって。

 

別にいいんだけど。

カッパ着て女の子と歩くって、普通はありなの?

いいけど、ひと目もひくじゃないですか。

 

傘をさしたまゆと、カッパを着て自転車を押すオタクくん。

なんか、絵的にもどうかな?って。

 

カッパ着ないで、傘さして片手ハンドルのひとが多いなか。

立派だとは思うんだけどねって言ったら。

「自転車好きなんだ」って。

 

いっぱい荷物を積んで、自転車で旅するのが趣味なんだって。

今まで聞いたことなかったけど。

なんかちょっと素敵だなって、思ってしまいました。

 

峠道を必死になって自転車こいで。

それまできつい登りだったのが、ある瞬間にパァって開けて。

ここが頂上なんだって思う瞬間が、快感なんだって。

 

それで「良かった。ひとつぼくのこと、知ってもらえた」って。

そんなこと言うから。

昨日の夜、寝る前に悩んでいたことを言いました。

 

もうすぐ2人の人生は、離れ離れになっちゃうのに。

今、特別な関係になるのは、お互いに辛いんじゃないか?って。

どうして、これまでみたいな、普通の友だちじゃいけないの?って。

 

そしたら彼は。

「だってぼくはほんとうにまゆちゃんのこと。

生まれて初めて、この子はぼくの天使なんだって、思った女の子だから。

言わずに終わったら、きっと一生後悔するから」って。

 

ちょっと待ってよ。

今のことばだって、ほんとうは言っちゃいけないことなんじゃないの?

やっぱりわたしたち、普通の友だちでいるべきなんだよって。

 

別れたくないって思うようになっても。

どうすることもできないのに、辛い思いをするだけだよって。

 

そんなことになっても、オタクくんは耐えられるの?

まゆはそんなの、絶対に耐えられない。

だから、もうこれ以上深入りしたくないから。

お願いだから、今まで通りの普通の友だちに戻ってくださいって。

 

そうしたら。

「もしまゆちゃんが、そんな風に。

ぼくと別れたくないって思ってくれるようになるんだったら。

ぼくの方がまゆちゃんに寄り添う道を選ぶから」って。

 

違う!違う!

そんなの、ダメだよ。

オタクくんも自分の選んだ道を歩いてほしい。

そうしてこの先も、いつだって笑顔で会える、関係でいたいから。

 

だから、友だちでいられないんだったら。

もう、明日から口をきかないからって言ったら。

 

「それでも、ぼくはまゆちゃんに話しかけるから。

無視されてもちょっかい出すから。

まゆちゃんといっしょにいる時間がいちばん大切なんだから」って。

そんなの勝手だよ。

 

まゆが、無視するとか口をきかないとかなんて。

そんなこと、できるわけがないって、わかってて言ってるでしょう?

 

ズルい!ズルい!ズルい!

男のひとって、なんでそんなにズルいんだろう?

 

でも、ダメなんだよ。

まゆはそんなオタクくんのことが、好きになってきてるかもしれない。

まゆはそういうの、ほんとにダメな子なんだ。

 

だけど、もしまゆが、ほんとうはどんな女の子なのか?

わかったら、オタクくんも考えが変るんじゃないかな?

まゆはそんなキレイな女の子じゃないって。

 

でも、なんでわざわざそんなことを言わなきゃいけないの?

まゆ自身、忘れたいこともいっぱいあるし。

今は、考えたくないこともあるのに…。

イヤだよ、そんなの。

 

 

外は雨の音が強くなってきました。

この間の台風の被災地のひとたちはだいじょうぶなのかな?

ここだって、いつどうなるか?わからないんだから。

 

そんなことを考えていたら、ふっと。

後悔しない人生っていうのが、頭をよぎりました。

確かに、明日ちゃんと生きてるのか?

誰にもわからないんだよね?

 

う~ん。

でも、やっぱり、それとこれとは別のことだよ。

オタクくんは一般入試受けるんでしょ?

まゆはこんなに悩んで、勉強どころじゃないのに。

あなたは平気なの?

 

土日はなんか。

別のこと考えて過ごそう。

小論文と面接の準備もしなきゃだし。

 

もう!

なんでこうなるのよ?

もうイヤだよ!ほんとに。

 

 

愚痴ばっかりの日記でゴメンなさい。

 

 

もし、読んでくださった方、いらっしゃったら。

 

 

ありがとうございました。

 

 

それでは、またね。

 

 

おやすみなさい。

 

 

まゆでした。