まゆの日記

大学4年生 21歳の普通の女の子です。

さよならオタクくん ~良いひとでした~

こんにちは、まゆです。

 

この日記を始めたころから読んでくださってる方。

それはほんとうに少ないと思うのですけど。笑

受験前だと言うのに、突然まゆに告白してきた。

オタクくんってまゆが呼んでた男の子のこと、覚えてもらってますか?

 

3年で初めて同じクラスになったんだけど。

前から、まゆのことを好きだったって言って。

もちろん友だちだから、キライなんかじゃなかったのだけど。

その時から、まゆにくっついてくるようになって。

 

そういうことは、お互いのためにも、受験が終ってからにしうようよって。

ただ、春からは別々の進路を歩き始めるんだから。

これからお付き合いとか、やめた方が良いって、まゆは言って。

オタクくんも、わかってくれたのだけど。

 

この度、彼もめでたく、希望の大学に合格したから。

一度あいたいって、昨日の夜にLINEがきました。

 

前に、受験が終ったらって言ったのだから。

これは断るわけにはいかないなっていうことで。

今日、会ってきました。

 

最初は、オタクくんの家に来てほしいっていうことだったのだけど。

彼を疑うわけじゃないけど、2人っきりになるのは。

やっぱり怖いっていうのもあって。

まゆの家の近くの公園で会うことにしました。

 

お昼前に会ったのだけど。

今、公園は学校が休止になったこともあって。

子どもたちがいっぱいでした。

 

それで、その公園は結構距離がある、遊歩道になってるので。

町中から離れる方向に、並んで歩きながら、話をしました。

彼は身長が180cmくらいあるので、まゆはずっと見上げる形。

これは、おにいちゃんの時も同じなのですけどね。

 

先ずはお互いに、合格おめでとうみたいな、話から始まって。

もう住むところは決まったの?とか。

大学があるところの感じは?みたいな。

そういう話をしていました。

 

ちょっとだけ話が途切れた後、オタクくんが言いました。

「始めっからダメなのは、わかってたんだけどね」って。

 

でも、オタクくんが告白してきた時って。

前に付き合ってた(そのひととは何もなかったのですけど)ひとと。

別れたタイミングで告白したって、彼もそう言ってたのに。

 

「見ちゃったんだよ。大学生かな?男のひとと腕組んで…って言うか。

腕にぶら下がるみたいにして、楽しそうに歩いてるのを」って。

 

あ~!おにいちゃんと歩いてるの、見られてたんだ。

 

それで「あのひと、付き合ってるんだよね?」って言われて。

なんて答えていいか、ちょっと頭が混乱してしまいました。

 

高1の時に出会って、兄妹みたいにしてて。

2人目のひとがすごい酷いひとで。

ストーカーみたいになったそのひとと別れるの。

子ども食堂の大学生さんたちに手伝ってもらって。

 

その後、おにいちゃんとは、大人の関係になってしまって。

大好きなんだけど、その時には彼にフィアンセがいて。

だから、やっぱり兄妹っていうことで。

関係をつづけてきたなんて。

 

そんなの、絶対にわかってもらえるはずがないし。

まゆ、ほんとうにいけない女の子だって。

絶対に思われちゃうに違いないって。

 

だから、細かいことは、もう言わないことにして。

「うん。付き合ってるよ」って答えました。

オタクくんは「そうだよなあ。すごい仲よさそうだったもん」って。

 

それでも告白してくれたのはなんで?って聞きました。

そうしたら彼は「もしかしたらって言う気持ちもあったけど」

離れ離れになってしまう前に、少しの時間でもいいから。

まゆのことを近くで感じたかったって。

 

高校入ってすぐに、まゆのこと見つけて。

それまで想像してた、2次元の理想の女の子が。

現実に3次元になったら、きっとこんな子だって思って。

好きになってしまったっていうのは、ほんとうなんだって。

 

言われるだけで、恥ずかしくなっちゃうんだけどね。

 

それで、3年でクラスが一緒になって。

話をしたら、思ってた通りのド天然で、無邪気で。

理性がなかったら、拉致して帰って、猫耳と尻尾でも付けて。

首輪でつないで、ひそかに飼いたいって。

 

もちろん、それ冗談だよねって言ったら。

「願望としてはあるから、自分でも怖ろしい」って。

 

もうお別れだから、思ってたこと、全部言ってしまいたいって。

自分を隠して、良い格好して、万が一付き合えたとしても。

そういうのは、絶対にいつかボロがでるからって。

 

それにひょっとしたら。

まゆがそういうのに興味があるかもしれないしって。

それは…確かにあるんだけど、やっぱり言えないよ。

もしかしたら、見透かされてる?

 

「同窓会とかで会うかもしれないよ」って言ったら。

「かまわん。他のやつだって、似たり寄ったりだから」って。

「それにまゆちゃんは、そんなこと言いふらしたりしないから」って。

 

すごい信用のされかただけど、確かにそうかな?

それに「そういうこと正直に言えるひとって、すごいと思う」って。

「まゆだって、すごいエッチな子だよ」って、まゆには言えないし。

 

それで、オタクくんは、すごい赤裸々なことを話してくれたのです。

「あの大学生さんと、まゆちゃんがやってるところを、想像してしまって」

それを考えたら、たまらなくなって、自分でしちゃったとか。

 

まゆに似た(いろいろ言われたけど)女優さんのAV見ながら。

まゆのこと想像して、なんどもやっちゃったとか。

 

「それって、女の子を拉致して、首輪でつないどくようなの?」って聞いたら。

「そういうのもいけっこうある」って。

ロリ系のは、だいたい女の子が、いたぶられたりするのが多いんだって。

「でも、そんなことしないから。安心しろよ」って笑いました。

 

まゆは、オタクくんに抱かれてもいいかな?って。

心の中で、そういう気持ちが出てきちゃったんだけど。

それは、理性で抑えて、なにも言いませんでした。

却ってお互い、辛い思いをしちゃうことになるから。

 

遊歩道を歩いて行った先にあったファミレスで、お昼を食べて。

また、同じ道を引き返しました。

もし、まゆがオタクくんのことが好きになったら、教えてほしいって。

それまでは、良い友だちでいてほしいって。

 

もちろん、OKだよって答えて、別れようとしたのだけど。

オタクくんが「最後にハグだけさせてくれ」って。

それで、少し道を脇にはいって、樹の陰になってるところで。

オタクくんは、まゆを抱きしめました。

 

すごいドキドキしちゃって。

ひょっとしたら、オタクくんのこと、少し好きになってるかも?って。

その場の雰囲気に流されやすい、ちょっとおバカな女の子だから。

ちゃんと理性を保たなくっちゃ。

たぶん、オタクくんは、理性をフル動員してるんだものね。

 

たまにはLINEしても良いか?って言われたので。

これから行く大学がどんなところか?

近況報告とかするのは、面白いかもねって。

 

それで、笑顔で別れてきました。

ハグされてるの、かなり長かったから。

けっこうひとに見られてたみたいだけど。

だいじょうぶかな?汗💦

 

そういうわけで、去年の10月頃だったかな?

すごい積極的すぎて、どうなるか?心配だった、オタクくんのことは。

とりあえず終わりになりました。

やっぱり良いひとだったんだなって、うれしくなりました。

 

読んでくださって、ありがとうございました。

 

それでは、またね。

 

まゆでした。