まゆの日記

大学4年生 21歳の普通の女の子です。

大切な時間 ~ママと濃厚接触中です~

こんばんは、まゆです。

 

いつもこればっかりになりますけど。

毎日感染者が増えているコロナウイルス

感染者の数は、ほんとうは、もっともっと多くって。

軽症のひとや、無症状のひとが、その辺にいっぱいいるんじゃないかって。

 

世間ではテレワークのことが言われていて。

まゆのママは事務職で、パソコン相手の仕事なんだから。

できないのかな?と思うのだけど、そう簡単にはいかないそうです。

 

救いなのはクルマ通勤で。

公共交通機関を使わずに済んでることかな?

仕事中もずっとマスクをしているそうですけど。

やっぱり心配です。

 

 

今までの日記を読んでくださった方は、ご存知だと思いますけど。

まゆは小学校2年生の時に、パパを亡くしています。

その時ママはまだ20代半ばで、再婚のお話しもあったのですけど。

今日までひとりで、まゆを育ててくれました。

 

若い女性がひとりで子どもを育てるのは。

ほんとうに大変だったと思うし。

まゆ以上に、心細いことも多かったと思います。

 

他のひとのことは良くわからないし。

だから、自分で言うのも変ですけど。

まゆには、反抗期とかはなかったと思います。

 

ママは決してまゆのこと。

甘やかしたりはしてなかったと思うのだけど。

優しい目で見ていてくれてるのを。

感じない時はなかったから。

 

お父さんがいる友だちのことを。

うらやましいと思うことはあったけど。

ママといっしょにいるのが、ほんとうに幸せに思えたから。

 

だから、離れたところにある大学に進学するのは。

まゆにとっても、すごい決心がいることだったのだけど。

ママはなんて言うだろう?って、心が締め付けられるようで。

なかなか言い出せなかったです。

 

3年生になってすぐに、進路のことを相談する、3者懇談があって。

それに一緒に行ってもらうとき。

思い切って「※※大の指定校推薦を受けたい」って言いました。

 

ママは首をかしげて、ちょっとだけ考えてから。

にっこり笑って、ひとこと。

「がんばれ」って言ってくれました。

 

それで、まゆの心の中の緊張してた部分が。

いっぺんに溶けたみたいになって、涙があふれてきました。

それで、ママに抱きついて「遠くの大学だよ」って言ったら。

「わかってる。まゆならだいじょうぶだよ」って。

 

それからいっぱい話をして。

その中にはその頃正式に決まった、大学の授業料無償化や。

給付型奨学金のこともあったのですけど。

 

「どんなことがあっても、なんとかしていこうよ」って。

ママのその気持ちは、ぜんぜん揺るがなくって。

だからまゆも、自然にがんばってこれたんだって。

心から感謝しています。

 

 

新型コロナのことは、すごく怖ろしいし。

早く、この状況が改善して、みんなが、また普通の生活ができるように。

願ってるのは、もちろんなのですけど。

 

今のこの時間は、まゆにとって。

受験とかのことを考えずに、ママと過ごせる。

モラトリアムでもあるのかな?って。

思ったりもしています。

 

 

まゆの住んでる団地の近くには。

長い長い桜の並木が続く公園があって。

毎年この時期には、お花見のひとがいっぱいになるのですけど。

今年はシートをはったりするのは、自粛されています。

 

昨日はお天気も良くって。

桜もちょうど満開に近かったので。

まゆとママは、その桜並木をお散歩してきました。

ずっと手をつないで、お話ししながら。

 

毎年のことだけど、これで何回目だろう?って。

今は禁止になったけど、しばらく前までは。

バーベキューとかする人も多くって。

お休みの日には、洗濯ものに匂いが付いたりして。

大変だったねとか。

 

来年もまたこうしていられると良いねって、言ったのだけど。

もし、ママが勇さんと再婚してたら。

ちょっと違うのかもしれないな…って。

だけど今度はまゆが、ママを応援しなきゃって。

 

だからこそ、今の時間が大切に思えて。

ママの腕を「ギュ」って抱きしめたりしました。

もうしばらくの間、ママはまゆだけのものです。

 

 

読んでくださって、ありがとうございました。

 

それでは、またね。

 

おやすみなさい。

 

まゆでした。