まゆの日記

大学4年生 21歳の普通の女の子です。

苦労とか思ったことはないよ ~ママとの10年間~

こんばんは、まゆです。

 

地域限定だけど、緊急事態宣言が出ましたね。

いつごろ解除できるのか?わからないけど。

新入学生としては、当面宙ぶらりんの状態が続きそうです。

 

 

「まゆって主婦しながら、学校行ってたんだね」

今日も友だちのはるかが、うちに遊びにきていました。

2人とも宙ぶらりんなので、暇と言えば、暇なのですけどね。

 

彼女は高3になってからの友だちで。

付き合いも、最近までは学校の中だけだったので。

まゆのこれまでの生活のことは、よく知りません。

 

小学校2年で父親を亡くしたことは、前から言ってましたけど。

まゆの私生活?のことは、あまり実感はなかったみたいです。

学校では、そんなことわざわざ言わないしね。

 

テーブルの上に置いてあった、この前から作ってる、お料理のレシピを見て。

なんでそれを作ってるのか?とかを説明したら、上の発言になったのです。

 

「そう言えば、この前のポテトサラダ。すごい美味しかった」って。

あれはジャガイモの原型がなくなるくらい良く混ぜて、味をなじませるのと。

ゆで卵とマヨネーズを多めにするのが、ポイントなのです。

 

お手伝い的なことは、小学校3年の時からしてたのだけど。

なにせチビなことが、足を引っ張って、できないことも多かったです。

 

お洗濯は朝にはできてるように、寝る前にママがタイマーかけて。

朝ごはんを食べてる間に、柔軟剤(ハミングです 笑)をして。

出かける前に、ママといっしょに干すのですけど。

身長が120cmちょっとだったまゆは、物干しざおにぜんぜん届かない。笑

 

洗濯カゴから出して、パンパンしてママに渡すのが役割でした。

帰りはまゆの方が早いので、取り込むのはやってたのですけど。

脚立に上ったり下りたりだったので、めっちゃ効率悪かったです。

でも、ママは「まゆの脚がきれいなのは、それのおかげかも?」って。

期せずして、踏み台昇降を毎日してたわけです。笑

 

それから掃除ですけど。

大人の皆さんにはわからないかも?なのですけど。

子どもにとって、掃除機をかけるのって、すごい重労働なのです。

夏場なんかは汗がにじんできます。

 

それで、よく使ってたのが、紙のシートを交換するタイプの。

ワイパーモップって言うのかな?

フローリングのところも、畳の部屋もそれでやっていました。

あと絨毯を敷いてるところは、クルクルを使ってました。

その方がきれいになるような気がして、今でも週1くらいは使ってます。

 

「それって、毎日やってたの?」って聞かれたけど。

そりゃ、ママがいない平日は、毎日ですよね?笑

学校でなんかあったりして、遅くなった日は、掃除は省いてました。

ママと2人だから、そんなに汚くはならないしね。

 

お料理のことは、前にも書いたけど。

小学生の間は、その日に足りないもの(大物は土日に)を買いに行くのと。

簡単な準備ぐらいでした。

なにせ、120cmちょっとの身長では、届かないのです、流し台には。

 

「あそこにサボテンとか載ってる台あるでしょ?」

それは昔ホームセンターで買った、木製の踏み台です。

高さが20cmで、幅が50cmくらいあって。

小学生のまゆが、台所に立つ時に使ってたものです。

 

それでも、小学生の間はコンロは使わなかったです。

焼くのでも、揚げるのでも、顔が火に近すぎて、危ないからって。

普通に料理するようになったのは、中学生になって。

身長が140cm近くになってからです。笑

 

「なんか想像すると、めっちゃ健気。お前はやっぱり可愛い!💛」って。

ちょっと、急に抱きしめないでよ。笑

 

「イヤじゃなかった?」って、みんなも聞くんだけど。

そりゃあ、確かに面倒だって、思ったこともあったけど。

そんなにイヤだとかは、思ったことなかったです。

用事しながら「早くママ帰ってこないかな?」とか思って。

 

ママが帰ってきてから、おしゃべりしながらお料理して。

いっしょに晩ご飯を食べて、お風呂もいっしょに入って。

それが全部セットになってたのかな?って、今は思います。

 

さいころは、ほとんどテレビをつけっぱなしで。

中学くらいからは、好きな音楽を聞きながら。

宿題とか復習とかと、交互にやったりして。

わりと楽しんでたかもしれません。

 

よくスーパーに買い物に行ってて。

小さい(普通の子より小さかったし 笑)のがうろうろしてるのを。

不信に思った子ども食堂のお母さんの目に留まったのは。

小学3年の終わりくらいだったかな?

 

「もしかして、受験の時も、ずっとしてたんだ?」って、はるか。

「うちの高校けっこう難しいよ。わたしも秋からは塾行ってたもん」って。

受験の時は、買い物に行く時間がもったいないって、ママが言うので。

中3になってからは、夕食材料の宅配屋さんに頼んでました。

この時も、けっこう知らない料理とかあって、面白かったな。

 

「でも、家事はしてたんだ?」

もちろんしてたけど、部活やってる子だって、時間がないのはいっしょだからね。

あと、その頃から、子ども食堂のボランティアのお姉さんに。

勉強、見てもらったりしてたから。(^_-)-☆

 

「部活とか、したくなかった?」って。

なくはなかったけど…別に帰宅部でも、辛くはなかったかな?

ちょっと思ったのは、軽音には入りたかったかも?

ママは「なんでもやったらいいよ」って、言ってくれてたけど。

 

「そんなまゆがよく、家を出る気になったね」って、はるかは言うけど。

これはまゆの中では、必然なのです。

ママとふたりで過ごした10年間は、ほんとうに幸せだったけど。

まゆもママも今はひとりで、新しい生活を見つけて行かなくちゃいけない。

 

今までの生活は、見る人によっては。

ママがまゆのために、犠牲になってたって、思うかもしれないし。

まゆが不自由な生活で、苦労してきたって、思うかもしれないけど。

どちらも、違うのです。

 

これは今までふたりの間で、いっぱい話をしたことなのだけど。

ふたりですごしてきた10年の日々は、もちろん悲しいこともあったけど。

ほんとうに幸せだったねって。

 

ママはまゆが子どもで、良かったって、思ってくれてるし。

まゆもママの子どもで、良かったって、思っています。

これは、きっと、ずっと、いつまでも変わらないと思います。

 

このことは、いくら書いても、書ききれないから。

今日はこの辺にします。笑

 

読んでくださって、ありがとうございました。

 

それでは、またね。

 

おやすみなさい。

 

まゆでした。