こんばんは、まゆです。
今日はいよいよモデル事務所の面接日。
10時の約束だったのですけど、ちゃんとたどりつけるか?
心配だったのでかなり早めに部屋をでました。
どんな格好で行ったらいいのか?
かなり迷ったのですけど変にスーツとかだと。
誰かに見られた時にイヤかな?って思ったので。
ふだん学校に行くのと同じような格好に。
マキシ丈の黒のフレアスカートに白のハイネック。
それにジーンズのジャケットを羽織って行きました。
髪はふつうに降ろして靴は黒のバッシュで。
服を脱いだりは無いって電話で聞いてたから。
身体の線が見えた方が良いのか?
ちょっと迷ったのだけどミニスカとかは違うと思ったから。
お化粧は変に大人ぶっても滑稽かな?って思って。
いつも通りのナチュラルメイクにしました。
もちろんマスクするからあんまりわからないけどね。
事前に調べてあった系統のバスに乗ったら。
思っていたよりだいぶ早く着いちゃって。
スマホのマップで事前に検索していたので。
方向オンチのわたしでもすぐに見つけられました。
あんまり目の前で待ってるのも変だと思ったから。
そのあたりをうろうろと散歩して時間をつぶしました。
だいたい15分くらいしたら約束の5分前になったので。
ドキドキしながらインターフォンを押してみました。
「はーい」とインターフォンから返事があって。
しばらく待っていると女のひとがドアを開けてくれました。
ニッコリ笑って「こんにちは」って言ったそのひとは。
電話で話したひとだとすぐにわかりました。
通された事務所は意外とひろい部屋でした。
真ん中に置かれたテーブルに4脚のパイプ椅子があって。
そのひとつに座るように言われました。
あいさつをしたあとに履歴書をわたしました。
「拝見しますね」って言ってじっと見入ったそのひとは。
「18歳か…若いなあ…。※※大の1年生」って言ってから。
わたしの顔から身体までを改めて見たようです。
断るような内容はメールにはなかったのだけど。
特に美術関係やダンス・スポーツとかの経験も書いてなかったし。
アピールできる特技みたいなこともなくって。
正直、積極的に仕事を頼みたいっていう要素もなかったって。
それで美術モデルの仕事は思われてるよりも。
肉体的にも精神的にも厳しくって。
演劇やダンスの経験者でも最初は筋肉痛になったりするくらい。
もちろんポーズについてはちゃんと研修もするのだけど。
描き手の希望にこたえるポーズをすることも。
それを20分間ちゃんと維持することも。
けっこう大変なことなのだと言われました。
志望動機についてはセンシティブな話で。
ひと前で裸になる理由なんか説明できないと思うし。
後付けの理由なんてあまり意味がないからって。
これはすごい助かるって思わずホッとしました。
でも、芸術がどうとかいうのでなくても良いから。
なにかこの仕事をやろうと思ったきっかけとかを。
なんでもいいからひとつでも教えてほしいって。
それでメールにも書いたのだけど友だち(おにいちゃん)が。
絵を描くためにヌードになったことが3回あって。
その時に自分を描いてもらうことがうれしかったし。
もっとやってみたいと思ったっていうのを答えました。
それからその時参考に見せてもらったポーズ集を。
自分でも買って、それを真似したりして。
ひとりで練習してみたりしたことを話しました。
それを聞いてその女のひと(仮に林さんと呼びます)は。
「なるほど軽い気持ちじゃないのはわかりました」って。
「他になにか聞いておきたいことはありますか?」って言われたので。
身長が低いことが気になっているって答えました。
林さんも148cmのモデルさんがいるか?は知らないけど。
この事務所に登録しているひとにも150cmのひとはいるって。
ただ、そのひとはちょっとポッチャリ系で。
わたしみたいな細身のひとがどう思われるか?はわからないって。
大柄で肉付きの良いひとが描きやすいって言われているけど。
小柄なひとや細いひとでも人気のあるモデルさんはいて。
気立ての良い明るいひとや一生懸命なモデルさんだと。
現場の雰囲気も良くなるからそういうのも大切だって。
やっぱり先生や生徒さんたちにも人気がないと。
なかなか仕事が入らなくなってくるそうです。
他には?って聞かれて、聞こうかどうしようか?迷ったのだけど。
思い切ってあそこのヘアのことを言ってみました。
生まれつきっていうか18歳の今になっても。
女の子の大切な部分にほとんどヘアが生えていないって。
「それはぜんぜんっていうこと?」って林さん。
それでキライなことばだけどいわゆるパイパン状態ですって。
林さんはダメじゃないしみんなそれなりに処理してるし。
なかにはほとんどないくらいにしてるひともいるけど。
お客さんのなかにはそれをきらうひともいるって。
それと猥褻なポーズは断ってもらったらいいんだけど。
自然に見えてしまうのはそれはヘアのあるなしに関わらず。
覚悟はしておいてほしいって。
ヘアが無いのに応募した時点で。
きっと覚悟はできているんでしょうけどねって。
やさしく微笑んで言ってくれました。
ここから先は今の事務所の状況なのだけど。
電話でも言ったようにコロナのことでお仕事自体が減っていて。
ようやく学校関係の実習が再開されはじめてはいるのだけど。
それは平日の昼間になるのでわたしには難しいだろうって。
土日や夜ということだと個々に開かれてる絵画教室や。
カルチャースクールなんかになるのだけど。
これは副業でやっているひとたちの希望も多くって。
お客さんからの指名や条件の希望が無い場合は。
実績のあるひとたちを優先することになるって。
もちろん新しいひとを排除するつもりはないけどって。
それでよければということで。
最終的に登録してもらえることになって。
契約書にサインをして印鑑をおしました。
それでこれからのスケジュールなのだけど。
先ずは現場の見学ということで今週の木曜日に。
実際にデッサンをしている現場を見せてもらって。
ポーズの指導もしてもらえることになりました。
「それまでに読んでおいてくださいね」ということで。
モデルさんの心得とマナーをまとめた紙をもらいました。
もう後戻りできないんだって思いながら。
よろしくお願いしますって言ったらにっこり笑って。
「あなたのこと描きたいっていうひと。
けっこういるような気がする」って言ってくれました。
そんなわけでとうとう美術モデルになる。
第一歩を踏み出すことになってしまいました。
ほんとうにできるのか?今でも半信半疑っていうか。
実感があるようでないような感じなのですけど。
まずは木曜日の見学で初めて見る現場の事。
また日記で報告したいと思います。
読んでくださってありがとうございました。
それではまたね。
おやすみなさい。
まゆでした。
※日記に出てくる名前はすべて仮名です。