まゆの日記

大学4年生 21歳の普通の女の子です。

初めてのひとりヌードモデル

こんにちは、まゆです。

 

やってきました初めてのひとりヌードモデル。

やっぱり朝は暗いうちに目が覚めちゃって。

ジュンさんに言われた1時までが長くって。

ずっとくよくよそわそわしてました。

 

ジュンさんは少し前に電話をくれて。

マンションの前まで迎えにきてくれました。

途中いろんな話を聞かせてくれたのですが。

長くなっちゃうのでまたの機会にします。

 

お客さんのお宅までは15分くらいでしたが。

静かな住宅街の中に建ってる大きなお家で。

ちゃんと来客用の駐車場までありました。

 

ジュンさんがクルマを停めると玄関が開いて。

男のひとが出てこられたのですが。

想像してたのと違って若くて格好良いひとでした。

マスク越しにも精悍な表情がわかる感じです。

後で聞いたら37歳で独身だそうです。

 

「本日は呼んでいただいてありがとうございます。

未熟者ですがよろしくお願いします」って頭を下げると。

「緊張しないで楽しくやりましょう」って。

優しい声で笑って言われました。

 

通されたアトリエはひろくてきれいなお部屋で。

ひろい庭に面したリビングみたいな感じでした。

壁に作り付けの棚に絵の道具や日曜大工の道具かな?

そんなのが置いてあるのが趣味の部屋っぽい感じです。

 

中川さん(仮名)というそのひとは。

控室や洗面室を自分で案内してくださって。

誰も入ってこないから自由にしてくださいって。

 

6畳くらいの控室にはテーブルと2脚の椅子の他に。

着替えた服をかけて置けるハンガーラックとかご。

テーブルの上にはお茶とお水のペットボトル。

ティッシュの箱とウエットティッシュ

お皿にはキャンディーやチョコレートまでありました。

 

いっしょにいたジュンさんは。

「中川さんのところは特別だからね」って。

モデルさんに人気の現場だっていうのもわかります。

その分がんばらないとってプレッシャーも。

 

時間の5分前には出てくるようにと言って。

ジュンさんは先に出ていきました。

わたしは服を脱いで準備をしました。

これからの3時間を考えるとどきどきが止まりませんでした。

 

5分前になったのでアトリエに入りました。

庭に向かって大きく開いていた窓には。

天井から下がった厚いカーテンがかかっています。

 

カーテンの前にさっきまでなかった台が。

畳くらいの広さで30cmくらいの高さかな。

中川さんの手造りだそうで上には厚めのフエルト?

が貼ってあります。

 

「板のままだと痛いでしょ?」って中川さんが言うと。

「痛いのは社長のおやじギャグです」って若い女のひと。

中川さんの会社で事務のアルバイトをしながら。

漫画家を目指しているりささん(仮名)が笑いました。

 

このひとも今日デッサンするんだってびっくり。

想像していたのとぜんぜん違うメンバーでした。

若い女のひとに見られるのが一番恥ずかしいです。

 

もうひとりは中川さんより少し年上らしい男性でした。

こちらはデッサン会で知り合ったお友だちだそうです。

 

中川さんがクリーニングから帰ってきたままの袋から。

きれいな毛布を出してポーズ台の上に敷いてくれます。

目の前で袋を開けることでモデルを安心させてくれる。

気配りしてくださってるんだなって思いました。

 

気配りと言えばポーズ台のそばにはわたしが休む椅子と。

タオルなんかを入れた小さなバッグや脱いだモデル着を入れる。

かごも置いてありました。

 

3人はわたしに対面するように並ぶのですが。

りささんは学習机くらいの大きさのテーブルを置いて。

その上にスケッチブックを広げています。

普段描いているのと同じ状態が良いのだそうです。

 

ポーズと時間は中川さんの指示ということでしたが。

今回はりささんのリクエストで最初の20分は立って。

2度目の20分は椅子に、3度目の20分は直接台の上に。

座っても寝転んでもいいからということで。

 

それで5分×4ポーズのクロッキーをするのですが。

コミケでレイヤーさんがするような可愛いポーズをって。

 

わたしはそう言うの行ったこと無いから。

良くわかりませんって言ったのですけど。

「女の子らしいキュートなポーズならなんでも」

りささんはそう言って笑いました。

 

そういう会話から始まったからか。

すごく和やかなスタートだったのですけど。

初めて自分でキッチンタイマーを使いながら。

分かりにくい指示でポーズをすることになったので。

すごい緊張しました。

 

コスプレイヤーさんがどんなポーズをしてるのか?

良くわからなかったのでとにかく可愛く見えるように。

頑張ってポーズをしていたのですけど。

 

1回目の休憩に入った時に中川さんが。

「まゆちゃんの表情やしぐさがとっても可愛いよ」って。

「ポーズはだいじょうぶでしたか?」って聞くと。

りささんが「この調子でお願いします」って。

 

わたしは「ありがとうございます」と言って。

控室に行かせてもらいました。

やっぱり2mくらいしか離れていないところから。

身体の隅々まで見られているのはとても恥ずかしくて。

 

敏感なところが反応してしまっているのが。

かすかな気持ち良さといっしょに感じられて。

見ているひともわかってるんじゃないか?って。

だからひとりになって一息つきたかったのです。

 

クロッキー会の時も思ったのだけど。

わたし以外のひとが全員マスクをしているのも。

わたしひとりが全裸なことを強調しているような。

なにか観察されている感が強くなるような。

ヌードモデルなんだから当たり前なんですけどね。

 

次は丸椅子を使ってのポーズだったのですけど。

跨いで座ったり片足をあげたり工夫しました。

次の4ポーズは女の子座りしたり脚を投げ出したり。

上手くできてるか?わからなかったけど頑張りました。

 

「おにいちゃんがもっと見てもらいなさいって言ったから。

どんなに恥ずかしくても隠したりしないでがまんするから。

まゆの身体もっと見てください」って心の中で言いながら。

 

そんなこと考えてたらどんどんエッチになっちゃうのに。

わたしの身体どうかこれ以上反応しないでねって。

必死にポーズを考えてるはずなのにおかしいですよね。

 

普通より休憩時間を長く入れられたのと。

中川さんたちもいろいろ話をしながらだったので。

そこまでで2時間以上がすぎていました。

 

それで最後に20分のデッサンをすることになって。

ポーズは中川さんが指示されたのですけど。

台の上で正面を向いて少し開き気味に立て膝をついて。

手を後ろに回して胸を突き出すというポーズでした。

 

それまでが可愛いポーズでということだったので。

わたしにとってはとても大胆なポーズに思えました。

言われた通りにポーズしたのですが。

自分の身体を見せつけてるみたいな感じでした。

 

顔は斜め上を向くように言われたので。

見ているひとたちの表情や視線は見えなかったので。

余計に恥ずかしく感じられました。

 

ヘアの無いパイパンのあそこが正面で見られてる。

でもどんな風に見られているのか?わからない。

「ドMちゃんのスイッチが全開になっちゃうよ」って。

「どうか身体が反応しませんように」って祈っていました。

 

5分クロッキーとは違ってすごい長く感じましたけど。

なんとか無事に20分ポーズを崩さずに出来ました。

タイマーがなったとたんに全身の力が抜けたみたいで。

思わず「はぁ~」って息をついてしまいました。

 

「お疲れ様。きれいだったよ。ありがとう」

そう言ってくれた中川さんに返した笑顔は。

たぶんかなりくたびれた表情だっただろうと思います。

わたしは台に手をついてへたりこんでいました。

 

やり切ったって言うよりはやっと終わったんだって。

見られた恥ずかしさで感じてしまってる身体のまま。

しばらく動けないでいました。

 

すごく長くなってしまいましたけど。

今日の日記はこのくらいにさせてください。

丸一日たった今もなんだかふわふわしています。

 

ほんとうに無我夢中だったんだなって。

これを書きながら思い出していました。

こんなのでこれからやっていけるのかなあ?

楽だって言われてる中川さんのお仕事だったのに。

 

 

めちゃくちゃ書いておいて。

中途半端で終わっちゃってゴメンなさい。

 

読んでくださってありがとうございました。

 

続きまた書きます。

 

それではまたね。

 

おやすみなさい。

 

まゆでした。

 

※ 日記に出てくる名前は全部仮名です。