まゆの日記

大学4年生 21歳の普通の女の子です。

優しい先生でした ~美術モデルのこと~

こんにちは、まゆです。

 

しばらく暖かかったのに

急に気温が下がりましたね。

これからの季節はコロナに加えて

インフルエンザも心配です。

 

予防注射わたしは

ちゃんと打ちましたよ。(^_-)-☆

 

昨日はいよいよ画家先生のご自宅に

ひとりで電車に乗って行ってきました。

なんか小学生の日記みたいですね。

レベルはほぼそんな感じなので。笑

 

お仕事は1時半からということで

道に迷って遅れたら大変なので

早く出たら案外順調に行くことができて

最寄り駅には11時43分に到着しました。

 

言われた通りの出口から駅を出たら

そのマンションがすぐ近くに見えました。

最悪お昼抜きと思ってたのが

余裕で食べられることに。

 

あらかじめ検索して駅前には

モスバーガーがあるって調べてたので

久しぶりに大好きなモスチーズと

ドリンクはジンジャエールで〆て480円。

あっ!片道の電車の運賃といっしょだ。

どうでも良いことに少し感動。←アホです

 

食べ終わってもまだ時間があったのですが

ひとりでは粘れないひとなので

さっさと出てきてしまいました。

 

30分前に入るように言われてるのですが

まだ1時間以上あったので

マンションの玄関前の公園のベンチで

ばんやりと時間をつぶしていました。

 

ふと気が付くと目の前に

ひとりの女のひとが立ってました。

にっこりと上品な微笑みをうかべながら

「あなたまゆちゃんでしょ?」って。

 

どこかで見たことあるひとだと思ったら。

3週間前初めてヌードモデルをした

あのクロッキー会であいさつした時に

「がんばって」って声かけてくださった。

その女のひとに間違いありません。

 

あわてて立ち上がってお辞儀をしました。

「あの時の…先生だったんですね?

こんにちは。はい。まゆと申します。

今日はよろしくお願いします」と

あわててあいさつしました。

 

「あなたならきっと早く来てると思って。

今日は寒いから入ってくださいな」って。

迎えにきてくれたんだ!うれしい!涙

 

おかげで心配してたエントランスも

スムーズに通過できました。

すごいホッとしたら緊張してたのが

いっぺんにほぐれました。

 

いくつくらいだろう?

たぶんママ(39歳)より少し年上かな?

柔らかい感じの優しそうなひとです。

 

画家の先生とだけ言われてたから

どんな厳しそうなひとかと思ってたのが

予想とあまりに違ってびっくりしました。

 

わたしが「先生」って呼ぶと

「またみづきちゃん(林さんのこと)に

変なこと吹き込まれたんでしょう」って。

 

「京子と呼んでね」って言った先生は

専業主婦なんだけど子どもがいないので

もっぱら趣味の水彩画を楽しんでいて。

 

描いた絵の中で気に入ったものを

友だちの画廊に置いてもらってるのが

時々買われて行くのだそうです。

「だから先生なんかじゃないのよ」って。

 

案内されたのは広いリビングで

京子さんはその真ん中のところに

きれいな毛布を敷いてくれました。

 

続きに和室があって仕切れるので

「ここを控室に使ってくださいね」って。

先に着替えや準備をさせてもらって

ちゃんとお化粧も直しました。

モスチーズがついてないか?念入りに。笑

 

「主人は1日留守だから安心してね」

ご主人が仕事やゴルフでいない日に

モデルを呼んでデッサンするのだそうです。

 

「外からは見えないけど気になるなら」

カーテンをどうするか聞かれたのですが

開放的なのって気持ちよさそうと思って

開けたままにしてもらいました。

 

20分をそれぞれ違うポーズで6回

キッチンタイマーは使わずに

時計を見る京子さんからの指示で

ポーズも都度指示してもらいました。

 

「今日は萌え系でいくからね」

そう言われた通り可愛いポーズばっかり。

グラビアポーズって言うそうです。

 

ポーズするたびに京子さんが

「だいじょうぶきつくない?」って

聞いてくれるのですけどそう言われたら

「だいじょうぶです」って答えますよね?

 

ほんとうはけっこうキツかったです。

だって写真撮影用のポーズなんだもん。

 

京子さんはデッサンしながら

「可愛いなあ。やっぱり少女だよね」

「わたし女のくせにロリコンなの」

「まゆちゃんがうちの娘だったらなあ」

そんなことをしゃべっていました。

 

20階建てマンションの19階で

窓の外には※※平野が広がってて

遠くの方までさえぎるものがありません。

 

20分のポーズが終わったところで

裸のままその場に立ってぼ~っと眺めて

このままの格好で外に出たら

きっと気持ち良いだろうな…って。

そんなことを思っていたら。

 

「ちょっと寒いけど外に出てみる?」

後ろから京子さんが言いました。

わたしは「はい」と答えてそのまま

裸のままでバルコニーに出ました。

 

南向きなので秋の日差しが感じられます。

冷たい風も裸の肌をさわっていくみたい。

裸のままで外にいるのって気持ち良いです。

 

しばらくして部屋に戻ったら京子さん。

「裸のまま出て行っちゃうんだ」って

ニコニコと笑っていました。

やっぱり変だったのかな?わたしって。

 

「ゴメンなさい」あわてて謝ると

「良いのよ。気持ち良かった?

そのまま描いたら素敵な絵になりそう。

まゆちゃんて子どもみたいだね」って。

その時はとても恥ずかしかったです。

 

おしゃべりをしながらだったので

これまでより時間が短く感じました。

全部終わって片付けもして

着替えをしようと思ったら。

 

「シャワー使ったら?

バスタオルもおいてあるから」

京子さんが言いました。

あっ!そこまでは…って言いかけたら。

 

「それと晩ご飯はなにか予定してるの?」

京子さんがまたたたみかけるように。

「帰りに考えようと思ってました」

そう言うと「じゃあ食べてって」って。

 

それは困りますって断ると

「いづみちゃんのOKは取ってあるから」

後で聞いた話では現役時代の林さん

京子さんお気に入りのモデルだったそうです。

 

結局シャワーもお借りして

着替えや帰り支度を整えて

初めての集金も無事終ったあとで

お仕事完了の電話を事務所に入れました。

 

転送電話に出た林さんにお食事のこと

ほんとうに良いんですかって聞きました。

すると林さんは「京子さんに言われたら

まゆちゃん断れないよね?」って笑って。

 

「まゆちゃんの都合が悪くなかったら

お付き合いしてあげてもらえるかな?

ゴメン。その分の時給はでないけど」って。

 

それで晩ご飯をごちそうになったのだけど

いろんな話を聞けて面白かったです。

どうしてわたしを指名してくれたのか?

わたしを見た瞬間「この子描きたい」って

ひらめきみたいに思ったのだそうです。

 

今日はご期待にそえたのか?

すごい心配だったのですけど

「ポーズも表情も可愛かったから合格よ。

わたし可愛いものを描くのが好きだから」

 

それと「わたし独占欲が強いから

まゆちゃんが他のひとに描かれる前に

水彩画の作品を描きたいと思ってる」って。

 

「まゆちゃんは土日しかダメなんだよね?」

ご主人がいない平日に描きたいから

時間を空けられる日がないか?って。

 

火曜日は12時過ぎに授業が終わるから

それから用意して来てもだいじょうぶなら

やらせてもらいますって。

 

ほんとうはゼミのあとだから

いつもその日はみんなでご飯なんだけど

京子さんのためだったら良いかな?って。

 

「ありがとう。いづみちゃんと相談する」

わたしで作品を描いてもらえることに?

新米でちゃんとしたポーズもできないのに?

 

作品は着衣にするって言われました。

「だって可哀そうだもの。

まゆちゃんの裸がお店に置かれるのは」

 

そんなことを言われたのだけど

ほんとうは最初にわたしを見た時に

作品のイメージができてたそうです。

 

衣装も京子さんが用意してくれるそうです。

なんだかほんとうのモデルさんみたい。

まだまだ実力のない新米なんだから

良い気にならずに精進しないと。

 

ちゃんとできるか?

不安いっぱいで始めた美術モデル。

とても良いお客さんに指名されて

今は楽しくできてます。

これからが大変なんでしょうけど。

 

読んでくださってありがとうございました。

 

それではまたね。

 

まゆでした。

 

※ 日記に出てくる名前は全部仮名です。