まゆの日記

大学4年生 21歳の普通の女の子です。

どうしたらいいんだろう? ~すずかちゃんの想い~

こんばんは、まゆです。

 

今日のタイトルって昨日の日記を最後まで読んでくれたひとだったらだいたいのことわかっちゃいますよね?最初にネタばれなんですけど今日あったこととわたしの思いをだらだらと書かせてもらいます。こんな言い方してるけど実はかなり真面目な話なのです。

 

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 うちの大学は明日から冬季休暇。今年最後の授業は今日2講目の1年生ゼミでした。授業が終わってみんなで「今年1年ありがとう」挨拶をして。その後お昼に行こうと思ったのですけどななちゃんは園田くんと。さきちゃんはサークルの友だちと約束があるからって。わたしとすずかちゃんの2人になりました。

 

すずかちゃんとは昨日ほとんど挨拶以外の話をしていなくって。今日も「おはよう」くらいしか言葉を交わしてなかったから。なんて言ったらいいんだろう?と思ってすずかちゃんのこと見つめていました。すずかちゃんもわたしの目をみて少し黙ってたんだけど「ふっ」って笑って「2人でご飯行こ」って。わたしはほっとしちゃって「うん」って答えました。

 

お昼は学校を出て前になんどか行った1,100円税込みでランチセットが食べられるイタリアンのお店に行きました。ここのお店は席が個室っぽくなっててコロナ対策はもちろんふたりっきりでお話しするのにも都合が良いんです。

 

ご飯を食べながらの話は昨日とはぜんぜん違くていつものすずかちゃんでした。つっこみのすずかちゃんとぼけのまゆで話がはずんで。土曜日の夜に言われた「わたしまゆがほしい」っていうのはやっぱり冗談だったのかな?って。もしほんとうは冗談じゃなかったのだとしても。すずかちゃんは冗談で済ませようとしているんだろうって。わたしはそれで良いって思っていました。

 

デザートまで食べ終わってドリンクバーのおかわりをもらって戻ってきたらすずかちゃんがテーブルに目を落としていました。わたしが「お待たせ」って声をかけるとすずかちゃんは顔を上げてにっこり笑って「お帰り」って優しい声で。

 

なんかさっきまでと雰囲気が違うって思いながら席につくと「聞いてくれる?」って落ち着いた声で言いました。おだやかだけど真剣な声でした。あのことの話をするんだってわかりました。聞きたい気持ちと聞かない方が良いっていう気持ちが両方あったのだったけど「うん」って答えました。

 

最初にあった時からすずかちゃんはわたしが気になっていたそうです。なんで気になってたか?って聞くと「ちっこくて可愛かったから」って。私立の付属中学に入ってもちろんいろんなことはあったけどなんの苦労もせずに大学まできて。まわりも恵まれた家庭の子ばっかりでそれが当たり前みたいに生きてきたすずかちゃん。

 

わたしと親しくなったのはさきちゃんとわたしがゼミの授業終わりに「親睦会がダメなら4人以下で女子会したいね」って言ったのを聞いて。ななちゃんといっしょに「わたしたちが参加する」って言ったことだったのだけど。たまたまみたいに言ってたけど前からチャンスを狙ってたのだそうです。

 

それでいろいろ話をしていっしょの時間を過ごしていると。おとなしいし話も受け身だけど思った通りの天然で面白いやつだってわかってきて。ますます可愛いって思ったそうなのです。

 

わたしが母子家庭で塾とか予備校とか行かずに子ども食堂で大学生のボランティアに勉強見てもらって指定校推薦で入学してきたこと。学費免除で給付の奨学金をもらってることとかを知ったことも心を惹かれた理由かもしれないって。「同情したとか可哀そうだとかそういうのじゃないんだけどね」って。

 

いろいろかまってくれたりみんなの中でなかなか話に割り込めないわたしをひっぱってくれたりするすずかちゃんのこと。それに母子家庭や学費免除をバカにした元彼さんにケンカ腰で反論してわたしのことを親友だって言ってくれたすずかちゃんのこと。わたしも大好きになってたよって言いました。

 

相手も自分のこと大切に思っているってお互いに感じていたのだと思います。よく冗談みたいに「まゆとデートだよ」って言ったり。わたしのこと抱き寄せてハグしたりするのもぜんぜんいやじゃなかったし。

 

あの夜別れ際に「わたしまゆがほしい」って言ったこと。もちろんアル※ールが入ってて気持ちが高ぶってたこともあるけどほんとうにそう思ったのだって。

 

「まゆが美術モデルを始めたって言ってくれたでしょ?」ってすずかちゃん。おにいちゃんとはるかとあいちゃん以外。もちろんこの大学の中ではこのことを言ったのはすずかちゃんだけです。だれにもしられたくない秘密を打ち明けて「どうしたらいいんだろう?」って困っているまゆのことを守ってあげたいって思ったそうです。

 

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「それとね」ってすずかちゃん「こんなおとなしくて子どもみたいなまゆがひと前で裸になるんだって思ったらすごく変な気持ちになったんだ」って。きっと恥ずかしいだろうになんでそんなことするんだろう?どんな気持ちで裸を見られているんだろう?って。

 

「変な子だって思った?恥知らずな子だって」裸を見られている自分の気持ちを想像されるっていうのはものすごく恥ずかしいことでした。それも同い年(わたしは来月まで18歳だけど)の女の友だちに。

 

「ゴメン。そんなつもりじゃないよ。それに恥知らずなんてぜんぜん思わないから」ってすずかちゃん。ただそんなことが自分にできるか?って思ったらきっと無理だろうなって。「どうしてもやりたかったんでしょ?理由なんて説明しなくていいよ。でもまゆってすごいね。ほんとうにやっちゃうんだもん」って。

 

「わたしだってまゆを好きになるのに理由なんかないんだよ。ヌードモデルとしてひと前で裸になってたくさんのひとに見られてるまゆのことを思うと愛おしくって。わたしはそんなまゆのことが好きなんだって」すずかちゃんは真剣な表情で言いました。

 

「気持ち悪いでしょ?女同士なのに。もちろん友だちの関係だってわかってるけど。わたしはまゆの裸が見たい。キスだってしたい。まゆを抱いていっぱい可愛がりたいって思ってるんだ。なんでだろうね?こんなこと初めてだよ」

 

すずかちゃんは自分の気持ちを正直に言ってくれたのだけどわたしはどう答えていいかわからなくて。「ありがとう。思ってくれる気持ちはすごいうれしい。それにぜんぜん気持ちわるくなんてないから」って言うのがせいいっぱいでした。

 

すずかちゃんは「言いたいことは全部言っちゃった。こんなこと考えてる女だけどこれからも友だちでいてくれる?」って言いました。わたしは「もちろんわたしからもお願いするよ」って言って。今日はさよならしてきました。

 

ほんとうのこと言うと話を聞いていてわたしもすずかちゃんのことが好きだって思いました。いつもお姉さんみたいにわたしのことを気にしてかばってくれるすずかちゃん。わたしはすずかちゃんに抱かれたいって思っていました。今もそう思っています。

 

すずかちゃんは自分のこと変な女だなんて言ってたけど。ほんとうに変なのはわたしなんです。だってヌードモデルをしていることはともかくとしてでも。わたしはもうすでに2人の女友だちに抱かれてるのだから。そのうえですずかちゃんにも抱いてほしいって思ってるのだから。

 

魔性の女。いろんなひとになんども言われたことばだけど。ほんとうにこんなやせっぽちのちびがそんなはずないって思うのだけど。もしかしたら悪いのはすずかちゃんじゃなくってわたしなのかもしれない。

 

すずかちゃんの気持ちを受け入れたいっていう気持ちと。これ以上のことをするとわたし自身が「誰にでも抱かれる女の子」にほんとうになってしまうんじゃないか?って。それにもう2人の女の子に抱かれている女の子だってすずかちゃんが知ったら。どんな風に思うのだろう?

 

気持ちがすごく揺れ動いています。わたしどうしたら良いんだろう?

 

明日から冬季休暇に入ります。わたしは26日にお仕事を受けてるので。それが終わってから実家に帰省するつもりなのですけど。このこと冬休みの宿題として持ち越しても良いものなのかな?気持ちがぐるぐるしてます。

 

読んでくださってありがとうございました。

 

それではまたね。

 

まゆでした。

 

 

※ 日記に出てくる名前はぜんぶ仮名です。