まゆの日記

大学4年生 21歳の普通の女の子です。

友だちにバレました ~ヌードモデルのこと~

 こんにちは、まゆです。

 

タイトルに書いた通りです。美術モデルをしていることがとうとう同じ大学の友だちに知られてしましました。いつかはこういうことがあるかも知れないとは思っていたのですけどついに現実になってしまいました。

 

昨日は久しぶりにヌードデッサンのお仕事でした。緊急事態宣言がでちゃったので美術モデルのお仕事はいちだんと少なくなってきているみたいで。今回のお仕事もキャンセルになるかもしれないと思っていたのですけど。少人数の教室ということで広めの部屋を手配して実施することになったそうです。

 

お昼からの教室だったので早めに軽いご飯を済ませて伺いました。優しそうな先生と少しお話してから控室で準備をして部屋に入りました。生徒さんは10人で年齢はバラバラ。わたしと同じくらいに見える女性からおじいちゃんまで男性が6人女性が4人でした。もちろんみなさんマスクをつけられているので細かいところまではわかりません。

 

ヌードデッサンが初めての方もいるみたいで先生が描き方やマナーのお話をされていました。用意してもらった休憩用の椅子に手提げを置いて立ったまま待っていると。若い女の子がわたしの方をじっと見つめているのに気が付きました。ちょっと首をひねってから小さく「うんうん」という感じでうなずいています。長い髪を後ろでくくって眼鏡をかけた細身で可愛い女の子です。

 

どこかのデッサン会であったことあるひと?誰か知ってるひとなのかな?と考えたのですけど。マスクのせいもあるけどぜんぜん思いつきませんでした。お話が終わって先生がわたしの名前を紹介してくれました。もちろん本名ではありません(日記の中ではややこしいのでぜんぶまゆで通してます)。わたしは深くお辞儀をして挨拶をしました。生徒さんたちも挨拶を返してくれます。

 

はずしたマスクを手提げにいれてモデル着にしているパーカーワンピを脱ごうとしていると。さっきの女の子がニコニコしながら周りに気づかれないように?腰のあたりで小さく手を振っていました。「やっぱり知り合い?」と思うと頭の中が固まってしまって脱ぎ掛けた手が一瞬止まりました。でも「ちゃんとしなくちゃ」と思い直して裸になりました。

 

少し距離をとってわたしを囲んでいる生徒さんたちの輪の中に入りました。その女の子も真剣な表情になってスケッチブックに向かいました。最初の20分は2分クロッキーだったのですがその子のことが気になっていつもよりひとつのポーズの時間が長く感じました。同年代の女の子というだけでも恥ずかしいのに。知り合いかもしれないと思うと余計に恥ずかしかったです。

 

大学の友だちに思いつくひとがなかったのですけど。こっちが知らないだけで案外身近にいるひとなのかも?と思うと心配にもなりました。わたしが知らなくて一方的に知られてるとしたら。わたしが知らないところで「あの子ヌードモデルしてるんだよ」なんて噂話をするかもしれませんから。

 

休憩時間に話しかけられるかも?と思ったのですけど。ぜんぜんそんな様子はありませんでした。顔なじみらしきおじさんおばさんと楽しそうに談笑しています。わたしから話しかける勇気もなくって。頭の中でくよくよと考えていました。

 

短い時間のクロッキーの時はポーズはお任せだったのですけど。10分になった時からは先生がポーズの指示をされました。もちろんエッチなポーズはなかったのですけど。わりと大胆なポーズっていうか大切なところが見えちゃうポーズもあってかなり恥ずかしかったです。濡れちゃってませんようにって祈りながら耐えていました。あの子も見てると思うと余計にドMの妄想がひろがっちゃうのでかなり辛かったです。

 

デッサンが終わって先生の講評を聞いている時にあの子のことを見ているとわたしの視線に気づいた彼女はにっこり笑って。また腰のあたりで小さく手を振りました。やっぱり向こうはわたしのことを知ってる。もやもやしながら挨拶をして会は終わりました。

 

着替えを終わって先生に挨拶をして帰りかけたのですけど。出てしばらく行ったところにさっきの女の子が待っていました。「お疲れ様でした」って頭を下げられたのでわたしも「お疲れ様でした」と返しました。でも誰かわからなくて戸惑っていると「やっぱりわからないよね。こんな格好してると」と言って眼鏡をはずしてマスクも片耳をはずして顔を見せてくれました。

 

それでもすぐにはわからなかったのですけど「もしかしたら平野さん?」と聞くと「そうだよ。いつもと格好が違うからわからかなったかな?」っていたずらっぽく答えました。平野さん(仮名)は去年も今年もゼミは別なのだけど。同じ専攻の女の子です。普段は大人っぽい服装が多くて少しソバージュがかったロングの髪のお嬢さん風の美人さんです。今日はジーンズにパーカーで髪を後ろにくくってお化粧っけのない顔に丸縁の眼鏡です。

 

「いかにもオタク女子って感じでしょ?」という平野さんは2次元が大好きでイラストや漫画を描くのが趣味で。ずっと我流で描いてきたのでデッサンの基本を勉強したいと思って大学に入ってからここの先生の教室に通うようになったのだそうです。大学に通う時と絵を描く時。平野さんが思う「らしい」恰好をするようにしてるのだそうです。「一種のコスプレかな?」と笑って言います。

 

「それにしてもびっくりしたわあ。まさかまゆちゃんがモデルだなんて」と平野さん。生徒さんたちもみんな「あの子高校生じゃないの?」って言ってたそうなのですが。正体がバレちゃいけないかもと思って「なんか大学生らしいですよ」とだけ言っておいてくれたそうです。わたしは「大学の友だちには誰も言ってないの」と言って絶対秘密にしてくれるように頼みました。

 

平野さんは「だいじょうぶ。絶対誰にも言わないよ。わたしたちにとってヌードを描かせてくれるモデルさんは大切な存在だから」と言って秘密にすることを約束してくれました。「でもすごいなあ。ひと前で裸になるなんてわたしにはとてもできないよ」ってしきりに感心してくれるのですけど。それって「そんな恥ずかしいことよくできるね」って言われてるのと同じことなので。やっぱりエッチな子だって思われてるんだろうなって思いました。

 

「でも美術モデル以外にも同じようなことしてるの?」って聞かれたので「ほかにはなにもしてないけどなんで?」って聞き返しました。すると平野さんは「あそこの毛を処理してるのはなにか理由があるのかと思って」って言いました。わたしは誤解は解いておいた方が良いと思って「これなんにもしてないの。いちども生えたことないの」と説明しました。

 

平野さんはハッとした表情になって「ゴメン。変なこと聞いちゃって。でもすごいね。それでもヌードモデルやろうと思ったなんて」って言ってくれたのだけど。ぜんぜんフォローになってないなと思いました。「パイパンで丸見えなのに全裸でポーズなんてよくやるね」ってことですもんね。でもそんなこと言ってもしょうがないので「ぜんぜんすごくなんかないよ。それに聞いてもらった方が良いの。変だって思いながらなにも言われない方がやりにくいから」と言いました。これはほんとうのことです。

 

「ほかにうちの大学でこの教室に通ってるひとはいないの?」そんなことより気になっていることを聞きました。こうして話ができるひとは良いけど。顔は知ってるけどっていう程度のひとだと知らない間にわたしがヌードモデルをしていることがひろまってしまうかもしれないから。平野さんは「絵を描いてるひとはいるけどこの教室にはいないよ」と言いました。ということはまたどこかで出会うのかもしれませんね。でもそれはある程度しょうがないと思います。変なひとじゃなければ良いんだけど。

 

「先生にまゆちゃん指名してもらうように言おうかな?」と言われてそれって恥ずかしいなと思ったのですけど。考えてみたらここは平野さんが誰かに言わないかぎり安全な場所なのかもと思って。「うれしいけどほかの生徒さんはいやかもしれないし」って言ったら「おじいちゃんたちが可愛いって言ってたよまゆちゃんのこと。こんな小さい子が裸になるなんて可哀そうだって言うひともいたけど」って。

 

「友だちになってもらっても良い?」って聞かれたので断る理由もないからLINEを交換しました。「でも親しくなったのがヌードデッサン会だなんて言わないでね」とお願いしました。平野さんは「買い物してたら偶然会ってお茶したことにしようよ」って言うので口裏合わせのために出会ったのとお茶したのとそれぞれのお店も決めることにしました。

 

友だちの前で全裸になってたなんて思い返してみてもすごい恥ずかしいです。わたしがひとりエッチする時のおかず妄想の設定みたいです。笑💦でもこれからもこういうことはあるかもしれないから。画像や動画が残らないからって飛び込んだ世界だけど。ある程度知られる覚悟はいるんだなって。現実になって改めて思いました。恥ずかしいのはうれしいんだけど💦わがままなのかなぁ?

 

読んでくださってありがとうございました。

 

ではではまたね。

 

まゆでした。

 

 

※ 日記に出てくる名前はぜんぶ仮名です。