まゆの日記

大学4年生 21歳の普通の女の子です。

ひとの心配してられる身分じゃないのだけど

 こんばんは、まゆです。

 

ほんとに書かなくなりましたね。もっと日々のなにげない出来事をまめに書けば良いのにと自分でも思うのですけど。いちいち構えて「まあいっか…」になってしまっています。で、いよいよという時にまとめて書かなきゃいけなくなるから無駄に長文。ほんとはこういうの向いてないのかも?です。

 

最近新しい友だちができました。2年になってから同じゼミでいっしょになった子でかほちゃん(仮名です)という子です。3週間前だったかな?授業の後で話しかけてきて。「まゆちゃんって※※市なんだよね?」って。ちょっと前に友だちの中で夏の暑さの話をしてたのですけど。その時すずかちゃんが「まゆの田舎ではどうなのよ?」って聞いてきて。その会話をたまたま聞いていてわたしが※※市の出身だと分かったそうなのです。

 

それで「実はわたし○○市なんだ」って。○○市は※※市の隣の市なのです。それで「ほんと?じゃあ高校はどこだったの?」みたいな話になってすごいローカルに盛り上がったのです。それ以来会えばもちろん挨拶するし。いっしょにランチをしたりするようになりました。やっぱり共通の話題もあるし同じ県の出身だと思うと安心して話せる感じでいっしょにいても楽しいです。気が付かずに方言を使ってしまって「なにそれ?」とか笑われる心配もないし。笑

 

かほちゃんは身長がわたしよりジャスト10cmも高い158cm(めっちゃ普通ですよね?笑)で。「今日も子供服ですか?あっ、そうか。上も下もユニクロなんだあ」みたいなわたしとは違って。ワンピースにしてもスカートにしても(たぶん)ブランドものを清楚系に決めているおしゃれさんです。髪もお化粧もきれいにしていて「たぶんお金持ちのお嬢様なんだろうな」っていう感じです。話をするとぜんぜん素朴で思い切り庶民のわたしと変わらないのですけど。

 

それでゆっくり話をしたいということで先週の金曜日に泊まりにきてもらいました。夜中じゅう話をして結局寝たのは明け方近かったのですけど。お昼前に起きて。わたしは特に予定もなかったので「ゆっくりしていって」って言ったのですけど。かほちゃんは「夕方からバイトがあるから」ってお昼ご飯を食べたら帰るということになりました。

 

いつもきれいにしてるからお金もかかるんだろうなと。でも最近は飲食店も早くしまるけど夕方からってどんな仕事だろう?と思って「バイトってなにしてるの?」って普通に聞いてしまいました。そうしたら「まゆちゃんには言っちゃおうかな?でもせっかく友だちになったのに嫌われたくないしなあ」って。

 

実は夜中にお互いのことをいろいろ話してた時。わたしはバイトの話にならないようにと意識的に避けていました。もちろんその手の話を聞かれたらすずかちゃん仕込みの「ベビーシッターやってるけど守秘義務があって詳しいことは話せない」って言うことにしてるのだけど。できれば友だちにウソなんかつきたくないから。話がそっちにいかないようにしていました。

 

けど思い出してみたらかほちゃんもそういう話題になるのを避けてたような気がします。だからお互いにそういう話にいかないようにしていたような。だから「でも言いたくなかったら別にいいんだよ。変なこと聞いちゃってゴメンね」ってすぐに言い直しました。そうしたらかほちゃん。「まゆちゃんだったら言ってもだいじょうぶかも知れないな。だってあなたそういうのひとに言ったりしなさそうだもん」って。

 

「まゆちゃんって仕送りいくらくらいもらってるの?」かほちゃんはお互いが避けてた話題をいきなりふってきました。わたしは入学した時は母子家庭で幸い学費免除と給付型の奨学金をもらうことができたこと。それでも家賃は母親が再婚を予定していたひとに援助してもらっていたこと。この3月に二人が結婚してわたしは養子縁組はしなかったのだけど。主たる生計維持者が母のつれあいになって学費免除と奨学金の規定を外れてしまったこと。その分はすべて新しい父親(戸籍上は違うけど)が全額出してくれていることを話しました。

 

「まゆちゃん。なんかシンデレラみたいだね」話を聞き終わったかほちゃんが言いました。「学費免除とか給付型の奨学金ってけっこうハードル高いのに成績も優秀だったんだね?でもまあ苦労もしたんだろうからうらやましがったらバチがあたるか」って。わたしは父親は死別である程度は残してもくれてたから寂しかっただけでそんなに苦労はしてないことを言いました。かほちゃんは「わたし可哀そうでしょ?感を出さないところがまゆちゃんの良いところだね」って。

 

それでかほちゃんも自分のことを話してくれました。ご両親は健在だけど高校生と中学生の弟がいるから仕送りとかは無理で。学費だけは出してもらって。あとは奨学金と自分がアルバイトしてまかなうつもりで出てきたそうです。でもコロナのこともあってバイト自体あんまり良いのがないし。「それにまゆちゃんと違ってわたしの奨学金って借金なんだよ。このまま4年間借り続けたら500万くらいの借金背負って社会人になることになるんだよ」って。

 

「友だちはみんなわたしのこと田舎の金持ちの娘だって思ってるみたい。わたしも否定してないしね」って言うので。実はわたしもそうだと思ってたことを言いました。だっていつもきれいにしてるしって。「なわけないじゃん。父さんは田舎の信用金庫のいち行員だし。母さんはスーパーでレジ打ちのパートだよ」かほちゃんは首をすくめて言いました。

 

「でも借金背負ったマイナスから人生をスタートするなんて絶対にイヤ。それにせっかくの大学生活。お金を気にしておしゃれもできないなんてつまらない。まゆちゃんはそう思わない?」かほちゃんに聞かれて。大学生になったらって思ってたわたしの気持ちと同じ部分があるのかな?って言う気持ちと。なんだかんだ言ってわたしって恵まれてるのかもしれないって思いました。

 

「たぶんもう想像ついてると思うけどわたし風俗嬢やってるの。軽蔑した?」ってかほちゃんは言いました。わたしは「軽蔑なんてしないよ。なにも悪いことしてるわけじゃないでしょ?」と答えました。だってこれは言わなかったけどわたしだってそんなつもりじゃなかったとはいえ中川さんから事実上デートの見返りにお金をもらってるんだもの。

 

かほちゃんのやってる風俗はデリヘル(デリバリーヘルス?)という派遣型の風俗サービスで。指名がかかったらホテルかお客さんの自宅に行って。1時間お客さんに性的なサービスをする仕事なのだそうです。ただしソープランドなんかとは違って本番?のSEXはしない決まりになっています。「なかには追加のお金をもらってしちゃう子もいるみたいだけどね」って。でもかほちゃんは絶対にしないことにしているそうです。

 

今までだれにも言ったことがなかったというのでなんでわたしに教えてくれたのか聞くと「誰かひとりくらいわたしのことを知っておいてほしかったし。まゆちゃんだったらいだいじょうぶかな?って一晩いっしょにいて思ったの」って言ってくれました。それでわたしも「わたしも内緒にしてることかほちゃんに教えるよ」って言って。不定期だけど週1回くらいのペースでヌードデッサンのモデルをしていることを言いました。中川さんのことはやっぱり言えなかったけど。

 

「まゆちゃんもお金のため?」って聞かれて。それもあるけどこの仕事自体が好きだからということも言いました。露出趣味がどうこうとかは言わなかったけどね。それからちょっと現実的なこと?も話をして。かほちゃんが1時間男のひとに性的なサービスしてもらえるお金と。わたしが3時間ヌードモデルをしてもらえるお金がほぼほぼいっしょだってわかりました。どっちも裸になるお仕事だけどひとりの男のひととエッチなことするのと大勢のひとに見られてるのと価値は同じなのかな?いや時間で言ったら3対1か?笑

 

「まゆちゃんだったらきっとわたしより稼げると思うよ」かほちゃんが登録しているデリヘルでは女の子のカテゴリー分けがされていて。かほちゃんは「美人女子大生コース」(事実ですよね?笑)なんだけど。低身長童顔の「ロリ系美少女コース」というのがあって。それに登録するには幼いルックスはもちろん。あそこの毛を剃ってなきゃいけないのだけど。需要がある割に登録している女の子も少ないし。その分料金が高いのだそうです。わたしは天然のパイパンだけどそれはちょっとやらないかな?笑

 

お互いひとに言ってない(言えない?笑)秘密を共有する仲間になっちゃいました。お金をもらって男の人に性的なサービスをするかほちゃんの仕事。わたしはほんとうのほんとうに悪いことだとは思えませんでした。ただほんとうのほんとうにかほちゃんのことが心配にはなりました。だって見ず知らずの男のひとと密室に二人きりになるなんて。怖いことになったりしないのかなあ?

 

中学生の時だったしわたしはとびきりチビだからかもしれないけど。レイプされた経験から言うといざとなったら男のひとには敵わないの良~くわかってるから。でもそんなわたしも個人のお客さんのところに行って。もちろん目的は性的なこととは違うのだけど。密室で全裸になったりしてるんだけどね。

 

わたしがヌードモデルをしてるってわかって。かほちゃんは「話して良かった。だからかな?わたしまゆちゃんに惹かれるものを感じてたんだ。運命だね。田舎も近いし」って。あとから考えたんだけど。こういう秘密を持ってる女の子って言わないだけで。ほんとはけっこういるのかもしれないなって。かほちゃんとは良い友だちになれそうな気がしています。

 

読んでくださってありがとうございました。

 

ではではまたね。

 

おやすみなさい。

 

まゆでした。

 

 

※ 日記に出てくる名前はぜんぶ仮名です。

※   特定されないように設定とか少し変えてます。